由良先輩はふしだら
「嘘だろ、なんで……」
「相変わらずきったねぇですね、先輩たち。さっさとその子から離れてください」
嘘。
嘘。
嘘。
目の前にいるのは、紛れもない、
ミルクティー色の髪に、整った綺麗な顔。
正真正銘、私の大好きな由良先輩。
♪〜♪〜♪〜♪
由良先輩の登場と同時に、再びさっきと同じ音で鳴り出したスマホ。
「チッ、んだよこんな時に」
「とった方が身のためだと思うけど」
電話を無視していた人たちに、由良先輩がそれだけいうので、アキラという人が、イラつきながら通話ボタンを押した。
『ちょ、返してよ!日高くんっ、』
えっ、日高?聞いたことある名前がさっき聞いた女の人の声から発せられる。
『静かにしてくれる?それとも、あんたが彼女に仕組んだみたいに、おんなじ目に合わせてあげようか?』
嘘……日高先輩の声。
『もちろん俺が相手するわけじゃないけど。呼んだらすぐきてくれる飢えた男なんて腐るほどいるからね』
優しい声で、なんともまあすごいことをいう日高先輩に、電話越しで聞いている全員が固まる。