由良先輩はふしだら


「ほんっと、美子ちゃんも広真も俺にすげー借りがあること忘れないでね」


そう言いながら歩いてきた日高先輩が、スマホ画面をこちらに見せながら歩いてきた。


画面には、赤いランプがピカピカと回っている映像とともに『サイレン音』と表示されていた。


「えっ、それって……」


「フェイクでした〜」


フェ、フェイク……?


ドヤ顔でそういう日高先輩と、目の前で寄り添ってくれる2人を交互に見て。


「あの、2人とも、なんでここに……」


もうだいぶ頭が追いついていない。
どうして杏樹さんという人が私を狙ったのか。
どうして日高先輩が杏樹さんの電話から話していたのか。どうして……私のことをいらないと言った由良先輩が、こうして助けに来てくれたのか。


< 208 / 300 >

この作品をシェア

pagetop