由良先輩はふしだら
*
「……」
「……」
突然の2人きりに、沈黙が流れる。
そういえば由良先輩、さっき『今までの嫌がらせもすぐに認めた』なんてサラッといったけど、どうして私が嫌がらせを受けていたこと知っているんだろうか。
「あっ、あの、由良先輩……」
「ごめん美子」
俯いて静かにそう呟く由良先輩は、さっき3人のと話してた堂々としていた感じとは全く違っていて。
「なんで先輩が謝るんですか。私は助けてもら……」
「美子が嫌がらせ受けてるの、全然知らなくて。この間、初めて知って……」
「そんなの!知らなくて当然です!」
頭を抱えた由良先輩に向いてまっすぐそう言う。
「由良先輩には絶対バレたくないってそれは私の勝手な意地で。由良先輩は何にも悪くないです。悪いのは嫌がらせをする人たちです!」
「……でも、手の怪我も今回のことも、ほんとっ、一歩間違えたら……取り返しのつかないことでしょ」
先輩はそう言って静かに私の手を包み込む。