由良先輩はふしだら
「……あーそうだよな、これ、完全に」
天井を見上げながら、手で顔を覆う。
初めて、美子をちゃんと、女の子としてみた。
いや、違う。
愛菜以外の女の子を、初めて意識した。
正直、美子と別れてから、考えてるのは美子のことばかりで。
『お話があります、由良先輩』
前、俺の代わりに美子を家まで送ってほしいと宙に頼んだ日。
美子の友達である、近藤さんに呼び止められて。
『美子、あなたと付き合ってからずっと嫌がらせうけてるんですよ。靴隠されたり教科書捨てられたり』
俺の全然知らなかったことを、俺が原因でそうなってしまっていたことを、美子の親友から聞かされて。
『あの子のことだから、先輩にはバレないようにってしてるんだろうけど、こっちが見てられなくて。先輩の笑顔が見られればそれでいいって、そればっかで』
時折、グッと涙を堪えながら言う彼女を見て、俺はどんだけ大きなものを傷つけたんだろうってそこで初めて気が付いて。