由良先輩はふしだら
《side 美子》


あぁ……私ってばなんて大胆なことを……。
先輩に勢いでキスしちゃって、土日が明けた月曜日。


朝礼が始まるまでの残り僅かな時間、席で頭を抱える。


余計、由良先輩に嫌われた。
絶対嫌われた。


でも、我慢できなかった。


もう別れていて、なんの関係も無くなってしまったと思ったのに、あんな風に助けてきてくれて。


家に着くまで、ずっと私の手を握ってくれて。


あぁ、好きだなぁって、どんどん溢れて。


少しでも、私を先輩の視界に、女の子として入りたくて。


でも絶対引かれた。あんなこと。


はぁ……。


ガラッ


まだ、朝礼開始のチャイムがなっていないにも関わらず、教室のドアが開く音がした。


佐藤先生来るの早すぎじゃん、なんて心の中でつぶやいていると、教室が一気に騒ぎ始めた。


騒ぎのほとんどは女子で、「きゃーーっ!」と悲鳴をあげている。


一体、佐藤先生の何がそんなに騒がせるんだと、自分の過ちのせいでテンションだだ下がりの中、騒ぎの原因であろう先生のほうに目線を移す。


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