由良先輩はふしだら


えっ……。


てっきり、みんな先生をみて騒いでいるんだと思ってた。


なのに……。


目線の先に移っているのは。


いや、私の幻覚かもしれない。


先輩に初めて外階段で会った時のようにそう思う。


だって幻覚だ、それしか考えられない。
さっきまでずっと先輩のことを考えていて、突然現れるなんて都合のいい話がすぎる。


でも、みんなが騒いでいるのは?やっぱりみんなにも見えているから?


頭の中はパニックで、身体は硬直して動かない。


ミルクティー色のふわっとした髪に、綺麗な顔。
すらっとした高身長。

そんな彼が、まっすぐこちらに歩いてくる。


嘘……。なんでだ。
なんで。


< 227 / 300 >

この作品をシェア

pagetop