由良先輩はふしだら
えっ……。
てっきり、みんな先生をみて騒いでいるんだと思ってた。
なのに……。
目線の先に移っているのは。
いや、私の幻覚かもしれない。
先輩に初めて外階段で会った時のようにそう思う。
だって幻覚だ、それしか考えられない。
さっきまでずっと先輩のことを考えていて、突然現れるなんて都合のいい話がすぎる。
でも、みんなが騒いでいるのは?やっぱりみんなにも見えているから?
頭の中はパニックで、身体は硬直して動かない。
ミルクティー色のふわっとした髪に、綺麗な顔。
すらっとした高身長。
そんな彼が、まっすぐこちらに歩いてくる。
嘘……。なんでだ。
なんで。