由良先輩はふしだら





走って走って走って。


ついたのは、私の通学路にある公園。


先輩と、初めて放課後デートなんてものをした思い出の場所。


「ハァハァハァ、……先輩、すごいですね、あんな、に、走って……っ、息切れてないとかっ……」


そう言いながら、前に座ったベンチに腰掛ける。


「まぁね。走ってたらなんか楽しくなって、少しスピードあげちゃった。ごめんね」


と言った先輩が私の頭を優しく撫でてから、ベンチの後ろの方へと歩いていった。


先輩が楽しかったと思ってくれたならそれはそれですごく嬉しい。


先輩の歩く先に目を向けると、自販機が見えて。


先輩はズボンの後ろポケットから出した財布から小銭を取り出して、チャリンチャリンとお金を入れてボタンを押した。


それを2回。


戻ってきた先輩は、ペットボトルの飲み物を2本持って、私の隣に腰掛けた。


< 231 / 300 >

この作品をシェア

pagetop