由良先輩はふしだら
「どっちがいい?」
先輩に差し出されたのは、お茶とレモンティー。
私が、遠慮がちにレモンティーのペットボトルを掴むと、先輩はすぐにお茶のペットボトルの蓋を開けて、ゴクゴクと飲み始めた。
喉仏が動いていて、斜め上を向いた先輩のフェイスラインと、ペットボトルの口から流し込まれるお茶と先輩の口元に目がいった。
お茶飲んでるだけでこんなにカッコいいことあるかね?!先輩、絶対お茶のCM出た方がいい!!それを録画してDVDに収めて一生それだけ見ているよ私!
っ!!
ペットボトルを口から離した先輩が、ふとこちらに目線を向けたのでバチっと目があってしまった。
「……っ、見過ぎだから」
「あっ、すみません!あんまりかっこよかったもので!先輩飲み物飲んでるだけでほんと絵になりますよね!」
「意味わかんないから。美子も飲めば」
そう言ってすぐに目を離した先輩。
一瞬しか見えなかったけど、今、先輩の顔、少し火照ってる気がした。
走ってきたからかな……。後から顔にでるタイプなのかな、先輩。