由良先輩はふしだら

由良先輩に促されて、私もすぐにレモンティーに口をつけた。


紅茶とレモンのフルーティーさは相性抜群で、レモンの酸味が、走った身体に染み渡った。


「ん〜〜!美味しい〜〜!レモンティー久しぶりに飲んだかも。栞の影響で私もストレートばっかり飲むようになってたから」


聞かれてもいないのに、ペラペラと味の感想と普段飲んでいるストレートティーの話しまで無駄にしちゃうのは、先輩が、私をここまで連れてきてまで話したかった本題になかなか入ってくれないから。


こういうの、私が切り出した方がいいのかな?

あ、もしかして、私の謝罪待ち?
この間のキスのこと。


「なんか、すげー懐かしいね。最近のことなのに」


「えっ……」


話を切り出そうとした瞬間、まっすぐ見た先にある公園の遊具を見つめながら、由良先輩が優しい声でそう言った。


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