由良先輩はふしだら


「別れようって切り出した俺がこんなこと言うの、どこまでもかっこわりーって思うけど。…………あれからずっと、美子のことばっか考えてた」


「そうだったんですか…………って、え?!?!」


思わず、顔を上げて目を開いたまま先輩を見つめる。


今、先輩……なんて??



「だから、別れようって言った日から今日までずっと、美子のこと考えてた。もう一回言った方がいい?」


優しい先輩の問いかけに、ブンブンと首を横に振る。先輩の日本語は聞き取れた。ばっちり。だけどやっぱりまだ全然、意味がわからない。


「その、キ、キ、キスしたの、怒ってとか、そういう……?」


聞き返しながら、なんて恥ずかしいことを言っちゃってるんだと思う。ほんっと私のバカ。


< 236 / 300 >

この作品をシェア

pagetop