由良先輩はふしだら
「美子と過ごす時間がどこか自分の中で当たり前になっていて、その時間を失った瞬間、何をしてても周りが灰色に見えてさ……一人でいるとき、ふと考えてるのは、美子今何してるのかなってそればっかで……」
「嘘……」
先輩は、チラッと私を見るとすぐにまたそらした。
前はまっすぐ見てくれることばっかりだったのに、今は、どこか恥ずかしかってるように見える。
私の、そうだったらいいって気持ちのフィルターがかかって、そう見えるのかもしれないけれど。
先輩が、私のことをずっと考えててくれてたなんて、こんな嬉しいことあっていいのだろうか。
だって、先輩はずっと、ずっとずっと小林先生が好きで。
小林先生の優しさ笑顔を思い浮かべて、チクリと胸が痛む。
「……美子にキスされて、」
「……っ、」
何を言われるんだろうとドキドキして、太ももに置いていたレモンティーのペットボトルを両手でぎゅっと握る。