由良先輩はふしだら


「由良先輩にも、そんな時あるんですね」


いつもみんなに笑顔を振りまく明るくて元気な人なんだとばかり思っていたけど、昨日から、私の由良先輩へのイメージはかなり変わりつつある。


「美子ちゃんは、お昼大丈夫なの?一緒に食べてる友達とか」


「あ、」


そうか。
お昼先輩と食べると言うことは、栞とお昼が食べられないということ…。


でも、栞にこんな話出来るわけ…。


テキトーに理由をつけたとしても、毎日なんて絶対に勘付かれてしまう。



「んー…すごく勘の鋭い子なので気付かれちゃいそうで…」


「俺といるの秘密にしたいんだ?」


「えっ!あ、いや、、、まぁ、先輩だって、私みたいなのと付き合ってるなんてバレたくないんじゃないですか?」


「むしろ学校中に伝わって欲しいよ」


「えっ、、、」


無理だよ。私がファンクラブのみんなに殺されるよ。



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