由良先輩はふしだら


そんな顔で、そんなこと言うなんて……ずるいよ、先輩。


こんなの嬉しくって、舞い上がるなんてレベルじゃない。


「500億倍こっちのセリフです」


私がそう言うと「なにそれっ」と解けたように先輩がフワッと笑って。


「…………ねぇ、美子、キスしていい?」


上目遣いの甘えた声の由良先輩。


「……い、いいですよ、」


突然のことに急にカチコチになりだしながら返事をする。


先輩の口から、今度はちゃんと、私自身に向けて。


先輩はかがめていた身体を起こして立ち上がると、両手で私の頬を包み込んで、ゆっくりと顔を近づけて。


2人の距離が、どんどん縮まって身体中が熱くて。



綺麗な先輩の顔が目を閉じたので、私もギュッと目を閉じて。


フワッと優しい柔軟剤のにおいがしたのと同時に。


ゆっくりと。



柔らかな唇が私の唇に重なった。



「……っ、」


「………甘い」


唇を離した先輩が、小さくそう呟く。


「……レモンティー、飲んだから」


私が、ボソッと答えてると、


「ん、もう一回」


先輩は、さらに甘えたような声でそうねだって、私が答える前に、再び唇を重ねた。


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