由良先輩はふしだら


「……私……美子を傷つけた。美子を傷つける由良先輩が嫌でたまらなかったくせに……自分だって美子を……」


「ごめん、栞、全然わかんないよ。私、栞に傷つけられたとか全然思ってないし。逆だよ。私が嫌がらせうけてた時もずっとそばで味方でいてくれて、私が先輩と別れて落ち込んでる時だって……」


たくさんたくさん、栞には助けられて、この子が親友で本当に良かったって改めて思えたことばかりだった。


「……由良先輩に……美子と別れてほしいって、私から言ったんだ」


「っ、へ?」


「だから、美子と別れてほしいって言ったの。これ以上、嫌がらせ我慢してる美子見たくないって、代わりなんて美子に失礼だって、先輩から美子を突き放してくれないと、美子は絶対自分から先輩を離れたりしないって言ってやった」


「……そうだったんだ」


日高先輩に送ってもらったあの日、由良先輩は用事ができたと言っていて、その次の日に先輩から別れを告げられた。


多分、由良先輩の用事って、栞とのことだったんだ。


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