由良先輩はふしだら


「美子をもう傷つけないためにしたはずなのに、別れてからの美子、ほんと辛そうで、私もどうしていいかわからなくて……。実は、昨日、日高先輩から連絡があってね。金曜日の放課後に、美子に起きたこと。由良先輩と日高先輩が助けてくれたんだってね……金曜日って、私と遊んだ後の帰りだったし、なんかもう、色々っ」


俯いていた栞の瞳から、ポタッと涙が落ちた。



「栞……大丈夫だよ、私は……」


「勝手なことして由良先輩にひどいこと言わせてもっと美子のこと傷つけておいて……もう私、美子に合わせる顔ないよ」


「そんなっ、」


栞は、もう一度「本当にごめんなさい」というと、席を立った。


「栞……」


栞は、涙を手で拭いながら、教室を出て行ってしまった。


追いかければいいのに、今の栞になんて言えば正解なのかわからなくて。


栞が先輩に別れるように言ったっていう事実も正直戸惑っていて。


栞が出て行ったドアを見つめることしか出来なかった。


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