由良先輩はふしだら
《side 栞》


思わず教室を飛び出してしまって、余計、美子と顔を合わせにくくしてしまった。


美子はきっと、私のことを責めたりしない。


優しいから、なんとでも言って私のしたことを正当化してくれる子だ。


純粋で、まっすぐで。


ひねくれた私は、そんな美子が太陽のようにキラキラ輝いて見えていたし、羨ましいなって思っていた。本人は自分の良さに気付いていないから罪な女だと思う。


そんな美子の良さを利用して近づいて中途半端に触れる由良先輩がすごく気に食わなかった。


同時に、美子はそれでも先輩のことが好きで、大好きだったから、正直、日高先輩が言うように、きっとヤキモチなんだろう。


結局私だって、美子を守りたいんじゃなくて、自分のそばから美子がいなくなることが怖くて、寂しいだけで、利己的なんだ。



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