由良先輩はふしだら
「じゃあ、いいでしょ」
なんて、私の耳元でわざとらしく囁いた先輩の息が耳にかかって。
「……っ、ちょ」
っ?!
耳たぶに、チクッと痛みが走って身体がビクつく。
「先輩っ!」
「美子、耳好きだから」
「別にそんなこと……」
身体はだいぶ火照って、11月なんてことを忘れそうになる。
「身体は正直だし、なんとでも言えばいいよ」
こういうことをしてくる先輩は、やはり少し意地悪で少々強引で。全然勝てない。
先輩の瞳に、自分が映る度に、ちゃんと私自身を見てもらえてるんだという嬉しさがこみ上げて。
愛されているんだと、ちゃんと実感する。
人がいないことをいいことに長めだったキスを終えた先輩は、私の肩に、トンとおでこを乗せた。
「あー、全然足りない」
「えぇ……」
4日も先輩と会えないなんて気が狂いそうなんて思っていた私だけど、先輩も少しでも私と同じ気持ちなら嬉しい。
「寂しいよ、俺だって」
先輩は、ぎゅっと私を抱きしめてそう言った。