由良先輩はふしだら





「死んじゃう」


「今日出発したばっかりじゃん」


「今日出発したと思っただけで無理!」


ついにやってきてしまった、先輩たちの修学旅行当日。


朝からテンションただ下がりの私を呆れたように栞が見ている。


「栞は寂しくないの?日高先輩に会えないんだよ?」


「いや、別に私はあんな人いなくても平気だし。この貴重な4日間を大事に過ごす」


「え〜〜なにそれ〜〜」


お似合いだと思うけどな、2人。
私と由良先輩が付き合い初めて、なんとなく4人でいることが増えて。
日高先輩が栞になにかと絡むことも増えたのだ。


「そんな状態で、先輩が卒業したらどうすんのよ美子」


「えっ、そつ……聞きたくない聞きたくない!」


そう言いながら、慌てて耳を塞ぐ。


「あと4ヶ月もしたら…」


「やめて!考えないようにしてるんだから!」


「重症ね」


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