由良先輩はふしだら
*
「死んじゃう」
「今日出発したばっかりじゃん」
「今日出発したと思っただけで無理!」
ついにやってきてしまった、先輩たちの修学旅行当日。
朝からテンションただ下がりの私を呆れたように栞が見ている。
「栞は寂しくないの?日高先輩に会えないんだよ?」
「いや、別に私はあんな人いなくても平気だし。この貴重な4日間を大事に過ごす」
「え〜〜なにそれ〜〜」
お似合いだと思うけどな、2人。
私と由良先輩が付き合い初めて、なんとなく4人でいることが増えて。
日高先輩が栞になにかと絡むことも増えたのだ。
「そんな状態で、先輩が卒業したらどうすんのよ美子」
「えっ、そつ……聞きたくない聞きたくない!」
そう言いながら、慌てて耳を塞ぐ。
「あと4ヶ月もしたら…」
「やめて!考えないようにしてるんだから!」
「重症ね」