由良先輩はふしだら
「あんたと由良くんが付き合ってつまんなくなったって言ってんの、別れてくれない?」
「っ、」
先輩たち数人に囲まれて、すごく睨まれてるっているのに、どこか冷静な自分がいる。
だって、由良先輩が彼女たちと遊ばなくなったこと、私には一切非がないことだし。
「別れてよ」
「えっ、」
「由良くんと別れてって言ってんの!」
私の胸ぐらを掴んでそう大きな声を出す先輩を間近で見て、可愛い顔がもったいない、と思った。
「っ、」
私は、由良先輩が許してくれる限り、彼のそばにいる。そう決めたんだ。誰にも、私と由良先輩の関係を壊す権利なんてない。
「嫌ですっ!絶対に嫌です!」
先輩に負けないぐらい大きな声でそう言って、勢いよく彼女の手を振りほどいてから、私は走ってその場を立ち去った。