由良先輩はふしだら





「美子……!」


教室に帰ると、私のことを心配して栞が駆けつけてきてくれた。


「先輩たち、なんだって?」


「……なんか、由良先輩と付き合った経緯を教えてほしいって言われて」


「それだけ?」


「っ、」


どうしたものか。
こんな話ししたら、確実に、栞に今すぐ先輩と別れろなんて言われちゃう。それだけは絶対に嫌なんだ。


「美子」


「うん……私と由良先輩が付き合ってるのが気に入らないらしくて、別れろって言われた」


「マジか……」


栞はそう言って頭を抱える。



「でも、私はそんなこと絶対にしたくない。由良先輩が私と別れたいって言うまではこの時間を大切にしたいの」


自分の席に座って、前の椅子をクルッとこちらに向けて座る栞にまっすぐそう話す。


< 83 / 300 >

この作品をシェア

pagetop