プレシャス～社長と偽りの蜜月～
「それはぶっちゃけ・・・俺、豊永さんと付き合うコトになって」

「えっ！？豊永さんと樹彦が・・・」

「豊永さん・・・雅人のスキなんだろ？お前と雅人の仲が拗れたら、こっちが困るんだよ」

樹彦のコト、余りスキではなかった。
余りにも色々と親身な言葉を掛けてくれるから少し見直した所なのに残念だ。

「私、やっぱり樹彦のコトスキなれない」

「何だよ！？お前に合わせてうな重やめて、カフェに入ってやったのに」

「今からでもうな重食べに行けば」

「今日はいいよ。お前が居ない時に食べる」

そんなやり取りをしているとウェイトレスがナポリタンセットとオレンジジュースを持って来た。


「雅人は樹彦が豊永さんと交際しているコト知ってるの？」

「知らないと思うぜ」

「じゃ私から伝えておくね」

「言わなくてもいいよ」
樹彦が照れ臭そうに向きに拒否した。

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