愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
私を好きだと言った、成り行きの婚約者と、私に愛情を持たない、偽りの婚約者。
答えは明白だ。
幸せになりたいならば、どちらを選ぶのかは目に見えている。
問題なのは、私の気持ち。
たったの数日間で、長年そばにいた海斗には抱けなかった気持ちを、私は奏多さんに対して感じている。
彼の口から紡がれる優しい言葉の中には、演じているものも多いだろう。彼の本心はわからない。
だけどわずかな時間で、彼は私をお姫様のように扱い、その魅力を見せつけた。
この状況で、奏多さんに心を奪われないで済む女性など、果たしているのだろうか。
「私は海斗とは……結婚できない。あなたは大切な人だけど、愛することはないわ」
海外の目を見て言う。
逸らさずに真っ直ぐに。
「月島CEOが……好きなのか。ずっと一緒にいた俺よりも」
悲しげな表情をする海斗に尋ねられ、私は頷く。
「ええ。奏多さんを、愛してる」
奏多さんは私の告白が本心だということを知らない。
だけど私は、胸に溢れる想いを抑えきれなかった。
海斗にだけは、私の話に偽りがないことがわかっただろう。
彼ほどに、私を理解している人などいないのだから。
答えは明白だ。
幸せになりたいならば、どちらを選ぶのかは目に見えている。
問題なのは、私の気持ち。
たったの数日間で、長年そばにいた海斗には抱けなかった気持ちを、私は奏多さんに対して感じている。
彼の口から紡がれる優しい言葉の中には、演じているものも多いだろう。彼の本心はわからない。
だけどわずかな時間で、彼は私をお姫様のように扱い、その魅力を見せつけた。
この状況で、奏多さんに心を奪われないで済む女性など、果たしているのだろうか。
「私は海斗とは……結婚できない。あなたは大切な人だけど、愛することはないわ」
海外の目を見て言う。
逸らさずに真っ直ぐに。
「月島CEOが……好きなのか。ずっと一緒にいた俺よりも」
悲しげな表情をする海斗に尋ねられ、私は頷く。
「ええ。奏多さんを、愛してる」
奏多さんは私の告白が本心だということを知らない。
だけど私は、胸に溢れる想いを抑えきれなかった。
海斗にだけは、私の話に偽りがないことがわかっただろう。
彼ほどに、私を理解している人などいないのだから。