愛しのエマ【完】
家に帰ってから
ベッドに入って今日の事を考える。
いきなりのハグ。
副社長
イケメンだったな。
いい匂いした。
賢くて海外生活が長くて
うちの会社の御曹司
出家したお兄さんの代わりに
呼び戻された次男さん。
エマさんを残して帰国したんだね。
寂しいんだろうな
こっちに呼ぶのかな。
あぁ何だろう
頭から
副社長の顔と、ハグの感触が離れない
あの切なそうな必死な顔。
早く寝よう
同じ会社だけど
もう接点はないだろう。
早く寝ないとお腹が空いちゃう。
あんなに愛されている
エマさんがうらやましいなぁ。
そう思いながら眠りについた
衝撃の出会いの日でした。