アウト*サイダー

「宮永とハスミンは、もはや夫婦みたい」

 須賀さんによって、付き合って三日で入籍させられた。惜しいな、交際ゼロ日婚にならなかったか。

 毎時間事に私の見舞いに来るケイのおかげで、彼女の机の上は校長もびっくりするだろうって位にお菓子で埋め尽くされて、他クラスの子が物珍しそうに見ながら廊下を通り過ぎる度、お裾分けしても全然減らない。

 生理痛の痛さの波が大きくなったり小さくなったりするのが気持ち悪くて、私は一つも口にしていないのだけど。

 どうもエアコンの風が私の席に直当たりで、体が冷えたことによって酷くなったのでは、と篠田さんに言われて、廊下側にある須賀さんの席に休憩時間の間は座らせてもらっていた。

「ハスミ、まだ辛い?」

 ひょっこり、ドアから現れたケイの手にはまたお菓子が入った袋。それをお菓子の山に積み上げて、更に大きくさせる。

「この痛みは男の子には分かってもらえないからねー」

 篠田さんがオレオを二つに分離させて、クリームが付いてない方と付いている方を交互に食べて言った。これもケイが持ってきた物だ。

「陣痛の始まった妻と会社を早退して駆け付ける夫だね」

 まるで昼ドラを見ながら一言物申す、みたいにして言って、須賀さんは新しく追加したお菓子に目を通して品定めする。

 五時間目が終わって、残りあと一時間。誰も痛み止の薬を持っていなくて、よく一日この痛みに耐えれたもんだ。

「何か俺にしてほしいことある?」
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