シンシアリー
「フン。おまえがユーグ・ベイルか。親が親なら子も子だな。おまえの父は僕によく“意見”していたなぁ。この僕に向かって反論していた。時には命令口調で。あいつは姉を買っていたからな。僕のことが嫌いだったんだろう。全く、愚かな奴だ。おまえもだぞ、ユーグ・ベイル!何故姉のような奴を庇う!しかも、この僕に剣を向けるとは・・・!」
「・・・父は、姫様をお護りしろと私に言った。たとえ何が起ころうとも、姫様のことを護れと。それが遺言になるとは思いませんでしたが・・・」
「ユー、グ・・」
「私は姫様を我が主とし、生涯に渡って忠誠を尽くすと決めた。主である姫様のことは、あらゆる危険から護り抜くと、我が心に誓った。父に言われなくとも・・・俺の中ですでに決めていたことだ!だから、姫様に危害を加える輩が姫様の弟君であろうと、俺は剣を抜く。たとえ“公子”と呼ばれる御方であろうと、俺にとっては“敵”ですから」
「・・・父は、姫様をお護りしろと私に言った。たとえ何が起ころうとも、姫様のことを護れと。それが遺言になるとは思いませんでしたが・・・」
「ユー、グ・・」
「私は姫様を我が主とし、生涯に渡って忠誠を尽くすと決めた。主である姫様のことは、あらゆる危険から護り抜くと、我が心に誓った。父に言われなくとも・・・俺の中ですでに決めていたことだ!だから、姫様に危害を加える輩が姫様の弟君であろうと、俺は剣を抜く。たとえ“公子”と呼ばれる御方であろうと、俺にとっては“敵”ですから」