ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「ああ、それは思うよ。そうプログラムしたから。恥らう乙女は憧れだからね!」

何ですかそれ…。

「とは言っても、暑いって判断が優先するようにしないとオーバーヒートを起すなぁ。体を壊しては恥らう乙女も台無しだゾ」

とまじめ顔で呟く所長。

(暑いって判断より、恥ずかしいってプログラムが優先したワケか。らしいなあ…)

と、ふと疑問が湧いてきた。暑いって判断の仕方だ。

「暑いって判断は、天気とか、周りの状況から?」

すると所長が首を振った。

「いーや。ミライはちゃんと温度センサーで暑さを感じてるよ」

と所長の言葉の最後にピンと来た。

(感じてるのか…)

何かが僕の中で疼いた。

「暑いってコトは感じられるんですね、ミライは」

そう呟くと、所長がハッと我に返った様子で頷き返してきた。

「ウンそう、確かにミライは、暑いって事は感じてる」

だとすれば…。

「感情だって感じられるんじゃないですか?温度みたいに、嬉しさをセンサーみたいなもので!」

声を張って尋ねた。

「でも、それってどんなセンサーだい?」

とポツリと呟いてくる所長。

「え…」

そう返されて答えに困った。
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