ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「ミライの体をコントロールしているのは電気、いや、正確に言うと電圧なんだ」
とカップを机へ戻す所長。
「電圧、が」
それがどういう関係が?
「ウン。暑さ寒さはミライの電圧に影響を与える。金属は温度が上がると電気抵抗率が上がるし、半導体は逆に下がってしまう。そういう変化はミライの動作に影響するから、『イヤだ』と判断して服を脱いだり着たりするようにプログラムされてる。なるべく消費電力を抑えて体内環境を一定化させるためにね。そこまで考えた時、パッと閃いたんだ」
と所長が手をパッと開いてみせた。
「閃いた?」
「そう。逆もあり得るんじゃないかってね。例えばさ、君の笑顔を見てそれを笑顔だと認識したら、独立した中枢制御のプログラムが、消費電力は二の次にして体内の電圧を動作最適値に導くようにする。ミライのカラダが、一番動きやすい状態になる。そんなカラダの変化を感じ取ったミライのココロが、それを『イイ』と笑顔で表現するようにするワケさ」
と所長が、背もたれに体を預けながらさらに続けてきた。
「外界からの刺激でミライのカラダに生じる電圧環境の変化。それをトリガーにして、ミライのココロが、一緒にいると嬉しい、お酒を飲んだら楽しい、抱き締められると愛しいって事を感じられるようにするのさ」
と両腕を広げて見せる所長。
(なるほど)
とカップを机へ戻す所長。
「電圧、が」
それがどういう関係が?
「ウン。暑さ寒さはミライの電圧に影響を与える。金属は温度が上がると電気抵抗率が上がるし、半導体は逆に下がってしまう。そういう変化はミライの動作に影響するから、『イヤだ』と判断して服を脱いだり着たりするようにプログラムされてる。なるべく消費電力を抑えて体内環境を一定化させるためにね。そこまで考えた時、パッと閃いたんだ」
と所長が手をパッと開いてみせた。
「閃いた?」
「そう。逆もあり得るんじゃないかってね。例えばさ、君の笑顔を見てそれを笑顔だと認識したら、独立した中枢制御のプログラムが、消費電力は二の次にして体内の電圧を動作最適値に導くようにする。ミライのカラダが、一番動きやすい状態になる。そんなカラダの変化を感じ取ったミライのココロが、それを『イイ』と笑顔で表現するようにするワケさ」
と所長が、背もたれに体を預けながらさらに続けてきた。
「外界からの刺激でミライのカラダに生じる電圧環境の変化。それをトリガーにして、ミライのココロが、一緒にいると嬉しい、お酒を飲んだら楽しい、抱き締められると愛しいって事を感じられるようにするのさ」
と両腕を広げて見せる所長。
(なるほど)