ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「それをテレビの方へ向けて、一番上の赤いボタンを押してごらんよ」

と、受け取ったリモコンのボタンを言われた通りに押すミライ。パッとテレビが点いて、アナウンサーが二人並んだ画面が映った。

「これでいいのね」

と振り返るミライ。

「うんそう。それがテレビのつけ方さ」

微笑んで答えると、ミライがテレビのリモコンを持ち直して眺めた。

「この数字はなに?」

と並んだ番号を指差すミライ。

「チャンネルの番号だよ」

普段はほとんどテレビは見ないけど、この日ばかりは適当にチャンネルを変えながら、映し出される人や物、場所など、知っている限りをミライに話して聞かせた。ミライも僕の説明に聞き入って、あっという間に夜が更けていった。




「じゃあ、そろそろ寝ようかな…」

とその時、あることに気づいた。

「ミライ、君って眠るのかい?」

ロボットも眠るのか?

「うん。タカシが眠るなら私も眠る」

と頷いて返すミライ。う~ん、その答え方だと、そう理解しているだけなのか、それともホントに眠るように出来ているのかよくわからないな。

「ミライも眠くなるのかい?」

聞いて確かめるのが一番だ。

「うん。眠ってカラダを休めないと、持たない」

と首を振るミライ。なるほど。眠ってメカニズムを休めないとカラダが持たないって事か。

(眠るのは必須事項みたいだな)

となると一つ問題がある。
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