ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
 ビルを出たあとふたりで歩いて、昔からの商店街へと辿り着いた。店先にまで商品が並んだ通りを人込みを縫うように歩いていると、時々ミライが後ろを振り返っているのに気付いた。

「どうしたんだ?」

気になって尋ねた。

「誰か、ずっと後ろについて来てる」

と真面目顔で返すミライ。

「えっ!ホントに?間違いないのか?」

とミライを問い質すと、頷いて返してきた。

「うん。今日ずっと同じ足音が聞こえてくるから」

とミライが見つめてくる。そんな、まさか尾行されてるのか?

(ひょっとして警察が!)

マズイな、ミライは警察の許可を取ってないんだ!

(情報を掴んで追いかけて来てるとか?それとも逮捕するタイミングを見計らってるとか?)

嫌な考えが頭を廻る。

「とにかくマズイよな…」

尾行されてるなんて、どう考えても良くない状況だ。
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