ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「このまま部屋に帰ったら待ち伏せされてるかも…」

向こうは僕とミライの事をつけて来てる。当然僕のマンションだって知ってる筈だ。帰った所を捕まえられてしまうかも知れないぞ。

(うおー、どうしたらいいんだ!)

困った。ここでどうするかで、僕とミライの運命が決まるかもしれないんだ!

(そうだ、所長に電話だ!)

こんな時に頼れるのは所長しかいないっ!僕は携帯を取り出して目の前で構え、何気ない顔を装ってTV電話を掛けた。

「プルルル…」

と画面でベルが揺れる間がじれったい。

(頼む所長、早く出てくれ!)

こんなに落ち着かない時間は初めてだ。

「あ、タカシ、あの人」

とミライがパッと後ろを指差した!

「あっ!」

離れた電柱の影で、隠れてケータイを手にする帽子にサングラスの男がいた!

(マズイッ!)

とまさにその時、握り締めた携帯の画面がパッと切り替わった!
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