ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
週明けの月曜の朝。広海君がいない静かな実験室で準備を整えホッと一息ついた、その時。ガチャッと扉が開いて声が聞こえてきた。
「おはようございまーす…」
ん?声のトーンがいつもより少しだけ低い。語尾もちょっとナゲヤリだ。いつもは振り返ってバタンと閉める扉も今日は閉まるに任せたまま。
(これは何かあったナ)
この一年でだいぶ彼女の事はわかってきた。このあと一歩目を踏み出す時に、顎が下がっていると構って欲しい、逆に上がっていると話さないで近寄らないで、となる。
「ミライさんも一緒なのね」
と踏み込んできた一歩目。顔は俯いたままだ。おっと、これは構ってやらないと拗ねてしまうゾ。
「おはよう!久しぶりに来てくれたね。広海君来ないのかなってずっと待ってたんだよ」
とひとつ煽てて立ち上がって、ミライと二人でサッと近寄る。
「広海さん、おはようございます♪」
察してくれたのか、いつにも増して笑顔で挨拶するミライ。
「おはようございマス」
と、パッと広海君の顔に笑みが戻った。
「フフッ、ミライさんって、こっちまで笑顔になるぐらいホントにカワイイ笑顔よね、センセ~」
と広海君が、何か言いたげに僕の顔を下から見上げてきた。
「ねぇ、先生、」
「?」
な、何だ?何を言い出すんだその口から。
「おはようございまーす…」
ん?声のトーンがいつもより少しだけ低い。語尾もちょっとナゲヤリだ。いつもは振り返ってバタンと閉める扉も今日は閉まるに任せたまま。
(これは何かあったナ)
この一年でだいぶ彼女の事はわかってきた。このあと一歩目を踏み出す時に、顎が下がっていると構って欲しい、逆に上がっていると話さないで近寄らないで、となる。
「ミライさんも一緒なのね」
と踏み込んできた一歩目。顔は俯いたままだ。おっと、これは構ってやらないと拗ねてしまうゾ。
「おはよう!久しぶりに来てくれたね。広海君来ないのかなってずっと待ってたんだよ」
とひとつ煽てて立ち上がって、ミライと二人でサッと近寄る。
「広海さん、おはようございます♪」
察してくれたのか、いつにも増して笑顔で挨拶するミライ。
「おはようございマス」
と、パッと広海君の顔に笑みが戻った。
「フフッ、ミライさんって、こっちまで笑顔になるぐらいホントにカワイイ笑顔よね、センセ~」
と広海君が、何か言いたげに僕の顔を下から見上げてきた。
「ねぇ、先生、」
「?」
な、何だ?何を言い出すんだその口から。