ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「アメリカではルームメイトはありふれた事だよ。それに二人は子供の頃、隣同士で兄弟のように育ったと聞いているが」

おおっ、なるほど!

(いいアイデアです教授!)

そのまま頂くことにしますよ。

「そうそう、そうなんだよ。妹みたいなもんだからさ、そんな変な気持ちはないんだよ」

と頷いてゴマかした。ちょっと後ろめたいけど。

「ふ~ん…」

と二人の院生が声を上げて互いを見合う。

「でも、だからって一緒に住むって、教育上どうなんですかぁ、教授」

とパッと振り向く院生に、教授が首を振って返した。

「プライベートな事だ、私は構わんよ」

と教授が僕を見て、ニヤけながら続けた。

「君が付き合う相手が、ミライ君であれ広海君であれな」

えっ、何ですって教授?

「広海君とはお似合いだと思うんだが?」

って、ナニ言いだすんですか教授!

「先生と私が?」

と広海君もさすがに目を見開いて返してる。そりゃ当然だ。そもそも、

「広海君はここの院生ですよ、教授っ」

教官が学生に手を出せるワケないでしょ!と、教授が悪びれずに返してきた。
< 81 / 324 >

この作品をシェア

pagetop