ふたりの彼女と、この出来事。(旧版)
「ルミちゃんはOKね。ヨッシーは?彼と来れる?」

「えっと、9時過ぎならいいけど」

「んー、じゃあ別々にご飯食べてからにする?」

とみんなを見廻す広海君。

(お、それなら助かるな!)

歌うだけならミライでも何とかなる。

「それでいいんじゃない」

「じゃ、みんなはOKね」

と頷いた広海君が、こっちを振り向いてきた。

「もちろん、先生とミライさんも一緒に来てくれるでしょ?」

と小首を傾げる広海君。

「ああ、もちろん行くよ」

話の流れに乗っかって頷いて返した。

「じゃあ決まりね。みんな9時半に正門前に集合ぉ!」

と楽しそうに微笑んでみせる広海君。これなら何とかこなせそうだ。

(良かった)

と、タイミング良く昼休みを告げるチャイムが聞こえてきた。

「あ、お昼だよヒロ。どうする?何か食べに行く?」

「そうね…」

と、広海君が壁の時計を見上げて動きを止めた。

(ム、まさか…)

と、広海君がパッと振り返った。

「ミライさん、一緒に食べに行かない?」

キターッ!!!一難去ってまた一難だ!

(どうしよう)

ちょっと用事があるからとか言って、この場をゴマかそうかと考えた時、ミライがすっくと立ち上がった。
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