夢の言葉と約束の翼(上)【夢の言葉続編⑤】

ギルの娘。
確か、俺の記憶が正しければ今3歳位だろうと思う。
そんなガキを俺に紹介ってーー。

何だ?
俺にベビーシッターでもしろって事か?

そんな思いを巡らせる俺に、ギルは自分の娘の事をまさに”親バカ”という言葉がピッタリな位に話し始めた。
そんなに自分の娘を褒めまくって、恥ずかしくないのか?って呆れるくらい……。

そして、トドメの一言。


「本当に、可愛いんだよ!
でも、ヴァロン君になら嫁にあげてもいいな〜!!」

「……。
分かっちゃいたが、お前は馬鹿なのか?」

今日はこれ以上ギルを傷付けるような発言を控えようと思っていたのに、俺は思わずそう言ってしまった。


「バ、バカじゃないよ!僕は真剣にっ……」

「お前の娘、いくつだよ?」

「え?この間、3歳になったよ!」

「……」

真顔で見つめる俺の顔面に指を三本立てて、満面の笑みで見つめるギル。
もはや、溜め息も出なかった。
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