闇にのまれた光
荒れる心
ガチャンッ
生徒達を皆帰らせ、会議室には宮城と生徒会、そして見たことのなかった風紀委員に、学園長が居座った。


副会長「まず……天月月羽、君の本当の魔力はいくらでしょうか?」

『わ、わ…分かりません。』
本当だろう?
学園長「大丈夫。話してみなさい。」

『ほ、本当にわからないんですっ……ごめんなさい…っ…』

カレン「嘘はついてないですわよ。月羽の魔力は私達にも分からない。」

委員長「天級にも分からないくらい強力なんだ……」
学園長「どうして黙っていたんだい?君の力なら世界が君を崇めるだろう。」

『嫌なんですっ…私は…目立ちたくないからっ……』
学園長「君のご家族が居ないのは、その関係でもあるのかな?」

チッ
クロ「その質問は少々無礼ではありませんかな?学園長。」
学園長「失敬。」

学園長でも緊張するほどに天級は強い。

宮城「じゃあ、一つ質問するぞ。どうやって魔力の流れを操作している?それほどまでに強大な魔力ならば、俺達が気づかないはずがない。」

『無石をつけていますっ…その……無石で抑えられない魔力はっ自分で…』

早く帰らせろクズ共が。
風紀会計「へぇ。じゃあ、君の正体は何?教えてよ、天月月羽。」

『私の正体…ですか……?えぇっと、ちょっと力が強い女子高校生……ですかね……?』

玲央「嘘つくな。お前は只者じゃない。ここに何をしにきた。出ていけっこいつは悪い空気しかまとってないっ!」

はっ
だからなんだ?

そう思っていると、今まで黙っていた会長が重い口を開いた。
会長「黙れ、玲央。」

その言葉は酷く説得力があった。

玲央「でもっ!」
会長「俺達の目的は月羽を責めることじゃない。辛かっただろう、月羽。家族にも先立たれ、必死で力を隠して生きてきたんだよな。

苦しかったな。怖かったな。その力のこと誰にも言えなかったんだろう?ずっと一人だったんだよな。でももう大丈夫だから。俺達がお前のそばにいるから。」

はっ!!!
ばかばかしいっ!!
お前達に何がわかる。
私の人生は言葉では表せないんだっ!!!!!!!
笑わせるなっ
死ねばいい。死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい死ねばいい

はぁ…っ
『ふぅ……』
私は一人だ。こいつらなんかに分かってたまるか。

フィア「我らの主人がお疲れのようですのでそろそろ(会長)「待て。」


フィア「何でしょうか?」
会長「月羽、お前の言葉が聞きたい。」

『……見ず知らずの貴方方に話すまでもありません。もう十分でしょう?家族の事を軽々しく口に出すのは。どうです?哀れだと可哀想だと思いますか?

所詮その程度。私は今までもこれからも変わらず一人です。』

アイン「もう月羽が話す事は何も無いっすよ。それじゃあ。」
アインが私の部屋まで連れていってくれた。
< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop