闇にのまれた光
拒絶
チッあの女共の記憶も操作しなければ……。面倒くさい。何故私が記憶操作など…っ。

ピーンポーン
『はぁ~い?』
ガチャンッ
開けると私に見向きもしなかった女共がいた。

『ど、どちら様ですか...?』
?「挨拶に来たのっ!これから隣人になるからよろしくねぇ!」
?「急いで買ってきたもので申し訳ないんだけど、受け取ってもらえる?」

…どうして赤面しないの?
『ほ、本当ですか…?ありがとうございますっ』
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんてなんてなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんてなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

?「月羽ちゃん…?」
『ふぇっど、どうしたの?』
危ない。殺す所だった。
?「あの…」
『?』
?「私達と友達になってくれないかな?」

『うぇ…?』
?「月羽ちゃんを見た時話してみたいなぁって歩と言ってたのぉっ!…どうかなぁ?」

『わ、私なんかでよければ……っ!』
情報が聞きやすくなったな。
歩「その…友達になるからには遊ばないとって話になって。」
?「だーかーらっ!おっじゃましまぁ~す!」

『ちょっ…!』
私の部屋は黒と銀の小物しか置いてないから…

歩「へぇ、案外落ち着いているんだな。」
『そうかな…?』

?「単刀直入に言うねぇ~偽の言葉なんて使わなくていいんだよぉ~?」
『え…?』

歩「美代が言ってるのは偽りの性格なんて私達の前で使わなくていいってこと。私も同意見だよ。」

…は?
……何言って…
美代「だってなんだが凄く悲しそうに見えたんだもの…私達には素で居てくれていいんだよぉ?」

……あぁ、いい事を思いついた。
私が素で話す事で、
歩「利用なんて考えなくていいの。月羽の心休まる場所であれば…」

『はっ、私がお前らといることで心休まるとでも?』
美代「うん。本音で話せる相手が居るって、すっごく大切なことだよぉ?」

へぇ。だから?
『せいぜい友達ごっこを楽しむ事だな。私を巻き込むな』
パシッ

次の瞬間、私は歩に頬を叩かれた。
チッ
『なんだ?イラついたか。』
歩「どうして人を拒絶するの?」

『拒絶…?』
私は闇の人間だ。当たり前の事をいわせるな。

歩「人を拒絶してばっかりじゃ……大切人だってできなくなる……っ昔私もそうだったから……でもっ、でも心を開いてみたら違うよ……?怖がらないで……大丈夫…私達はあなたの味方だから…っ」


……っ
泣き出した歩。
そうか。こいつは昔の自分と私を重ね合わせたのか。

……はぁ……。
『……味方なんていらないんだ。変わるのが怖い。自分が自分じゃなくならそうだ…感情なんて余計だ…』

美代「違うよぉっ!感情は余計じゃないっ味方は大切だもんっ」
『余計だ。私一人で出来る。今までも、これからも変わらない。私に支障をきたすものはなんであろうと除外する。』

歩「それは支障をきたさない。どんなものであっても…月羽に支障はきたさないし害さないよっ…?」


……
私の仕事はそういう仕事なんだ。
『…っ』
言えない。光の人間とは交わってはいけない。頭では警告しているのに、手を出そうとしている。
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