失恋の傷には媚薬を
『いってらっしゃい』
「うん、行ってきます」
そう言い終わると同時に
私たちは唇を重ねる
『明日、忘れないでね?』
「わかってる。今日はなるべく早く帰ってくるよ。でも、遅くなるから楓は先に寝てろよ」
『うん、わかった』
話終わると
また、唇を重ねた
毎朝、私が選んだネクタイを締め
私が作ったお弁当を持ち
笑顔で出勤する亮平さん
亮平さんと一緒に暮らして早いもので3ヵ月
毎日が幸せでたまらない
朝起きると隣に亮平さんがいて
毎朝、幸せな気分になる
残業は当たり前で寂しい気持ちもあるが
亮平さんが眠りにつくときは
必ず私を抱きしめてくれる