失恋の傷には媚薬を
「笹倉、俺とマジで付き合おう」
肉をひっくり返しながら
部長は私に告白をしてきた
「ほら、肉焼けてるぞ」
それが何も無かったかのように
部長は接している
私の空耳か?と思い
どうも、と肉を取り口へと入れる
美味しい、と
白米を口に運ぼうとした時
「日曜日、出かけようぜ」
ほら、と
また肉が焼けたと言う
でも今のは空耳ではない
ハッキリと私の方を見て言ってきた
口を開け、口へと入り損ねた白米は
箸の上のままだ
「何マヌケな顔してんだ」
笑いながら
またジュー、と肉を焼いている部長
『…部長、今私に告白、しました?』
こんなこと聞くなんて恥ずかしい
でも念の為に確認をした