ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
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昨日は苦し気に息をしていた彼。
でも、穏やかな寝息で眠っていた。

私は快方に向かう彼の様子を見て、心の中で安堵した。
そして、枕元に置いた眼鏡を掛けて、カラダを起こす。

すると彼がうーんと唸り、寝返りを打つ。

彼は暑かったのだろうか…着ていたTシャツを脱ぎ、上半身ヌードだった。

私に背中を向ける彼。
広い背中に浮き出た天使の羽根の翼のような肩甲骨。背筋が伸び、彼の立ち姿が美しい証だ。
朝だけに感じる清涼感溢れる空気の中。
元人気アイドルの彼が無防備に眠る姿。

雑誌のグラビアとか写真集にでも載せられそうなショットだ。

そんな彼と同じベットの上で朝まで寝たなんて、信じがたい。
でも、彼が求めていたのは私じゃなく、香波さん。

―――それでもいいと思った。

私は彼の頬にそっとキスをして、ベットから出た。

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