ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「頑張れ、間宮さん」

相良さんの応援で、私は顔と気を引き締めて、テーブルに近づいた。

「私という女が居ながら…見合いするなんて許せない!!」

自殺未遂までした彩華の為に、猪原先輩の見合いの席に乗り込み、水を差した。

「貴方は誰ですか?」

見合い相手の隣に座る母親らしき女性が私を睨んだ。

「私はこの人の女です!!」

相良さんの考えてくれたセリフを感情込めて言い放った。


「伊集院さん、どう言うコトですか?説明してください!!」

―――伊集院さん!!!?

私は猪原先輩だと思っていた相手の顔を見た。

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