ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「・・・私…小腹が空いたし、何か食べようかな?」

私はワザとらしい演技をして、席を立った。
これは全て…彼女の為。

「俺はミラノサンドが食べたいな…」

「分かったわ、買って来ます」

「ありがとう…」

彼の笑顔を見ると心臓を締め付ける切ないキモチに喜びが混じっていく。

私の心臓に宿った彼女の想いが一喜一憂させるんだ。

そう確信した。

貴方の知るコーガはもう居ないけど。
貴方はコーガのアイドルの姿しか知らず、逝ってしまった。
でも、今でも彼は素敵な人。
私は再びカウンターに行って、伊集院さんのミラノサンド、私はベーグルのハムサンドをオーダーした。
そして、再び彼の座るテーブル席に戻った。
< 57 / 245 >

この作品をシェア

pagetop