内実コンブリオ



「今日は、食堂で食べよ!」



今日も森緒ちゃんの一言で、食堂へ向かう。

テーブルで2人向かい合い、お互いのお弁当のおかずを交換しあっていると、背後に気配を感じた。

それと同時に、森緒ちゃんは顔をしかめて、少し嫌そうに声を発した。



「うわっ、角野さん」

「うわ、て何やねん。
楽しそうやん。交ぜてよ。華ちゃん、隣いい?」

「あ、はい。どうぞ」

「ちょっ、私の華に近づかんといて!!」



森緒ちゃんは、その場でじたばたと、し出す。

それに微笑ましく思っていると、隣から煙草の匂いがした。



「煙草、吸われるんですね」

「え、ああ。うん。吸うよ」

「うわー。吸う人とか私、むっちゃ苦手。なあ、華」

「え、まあ…煙草はちょっと…」

「うっ、ほんまで…?!」



何故かうろたえる角野先輩。

先輩が煙草を吸う、という事実を今日、初めて知った。

そんなイメージを全く感じたことがなかったから。

何だか、知らない先輩を知っていく様で、少し怖くなった。

たかが煙草、と思いながらも。


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