猫と手毬
「この財布…わかった!立樹君におつかいを頼まれたのね!」



よかったわかってくれた!



僕は「にゃー」と鳴いてあってる事を教える。



「よくまぁ一匹でここまで来たわねぇ!藍くんは偉い!」



そういって僕の頭を撫でてくれる。



おばちゃんは僕の背負っていたリュックを外してくれてその中に色々なものを入れてくれる。



「おつりはこの財布の中に入れておくからちゃんと立樹君にわたすのよ!」



そういって僕のリュックの中に財布を入れてくれる。



「それから!藍くんが好きかわからないけど猫ちゃんようのカリカリも入れといてあげる。お使い頑張っているご褒美よ?」



そういって小さい袋も入れてくれた。



そして僕の背中に背負わせてくれる。



「藍くん大丈夫?重くないかしら?」



僕は大丈夫という意味をこめて「にゃー」と鳴く。



ちょっと重くなったリュックだけどこれくらいならすぐ持って帰れる!



「藍くんは力持ちねぇ!頑張ってお家まで持っていってね!あと立樹君によろしくね!」



そういって僕を見送ってくれた。



周りをみるといつの間にか日が傾き始めていた。



風もさっきより冷たくなっている。



周りをみてるとさっきまで置いてあったかぼちゃが不気味に光っている。



ちょっと怖いなぁ…



僕は少し早歩きで立樹のお店に向かった。



立樹のお店に着くと電気は消えてた。



まだお店終わってないはずなんだけど…



僕は家の中を探してから裏のお店の方に行く。



だ…誰もいないわけな…



「Trick or Treat!いたずらするぞー!」



突然目の前にマントを羽織った吸血鬼みたいなやつが出てきた



僕はびっくりしてお店のはじに逃げる。



「あははっ!そこまでびっくりしないでよ!僕だよ藍くん。立樹だよ。」



そういって電気をつける。



暗い中だとわからなかったけど立樹だった。



僕は夜の方が目がいいはずなのに…焦りすぎてたのかな…



「大丈夫。何もしないから僕と一定の距離を取らないでよ…」



怖くてつい立樹から逃げていたらしい…



でもさすがに驚くって…



「怖がらせすぎちゃった…かな?ごめんよ藍くん。」



そういって僕を撫でてくれる。



あ、いつもの立樹だ。



「あ、おばちゃんのお店行けた?色々貰ってきたと思うけど…」



そういって僕の背負っていたリュックを外してくれる。



「えーっと…かぼちゃに黒いシール。それから帽子のピン…よし。これで準備完了。おばちゃん…サービスまでしてくれてるよ。」



僕は状況がわからず首を傾げる。



「さて!じゃあ僕らも用意しようか!」



そういって小さなマントや色々なものを出してくる。



これからなにするんだろう…


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