ひとはだの効能
「香澄さん、早くない? もう食べちゃったの?」
「だって仕方ないじゃない。お腹のベビちゃんが『お腹が空いた~』って言うんだもん」
「岸川おまえな、己の食欲を赤ん坊のせいにするんじゃないよ」
「ぎゃあっ!?」
驚いた香澄さんが、カトラリーをプレートの上に落とした。ガチャン! と大きな音が響く。
「ちょっと菅井、びっくりさせないでよ! お皿割っちゃうとこだったじゃない」
「最近食べ過ぎなんじゃないかと思ってたけど、おまえ朝からこんなにボリュームのあるもの食ってんのか」
「あ、菅井も食べる? これねクロックマダムって言うの。すっごく美味しいよ。トーストの間にハムとチーズがサンドしてあってね……」
「いらない。って言うか朝からこんなん食うとか無理。おはよう遊馬くん。いつものもらえる?」
クロックマダムの説明を始めた香澄さんをうるさそうに一蹴すると、菅井さんは俺を見て綺麗な笑顔を浮かべた。
「だって仕方ないじゃない。お腹のベビちゃんが『お腹が空いた~』って言うんだもん」
「岸川おまえな、己の食欲を赤ん坊のせいにするんじゃないよ」
「ぎゃあっ!?」
驚いた香澄さんが、カトラリーをプレートの上に落とした。ガチャン! と大きな音が響く。
「ちょっと菅井、びっくりさせないでよ! お皿割っちゃうとこだったじゃない」
「最近食べ過ぎなんじゃないかと思ってたけど、おまえ朝からこんなにボリュームのあるもの食ってんのか」
「あ、菅井も食べる? これねクロックマダムって言うの。すっごく美味しいよ。トーストの間にハムとチーズがサンドしてあってね……」
「いらない。って言うか朝からこんなん食うとか無理。おはよう遊馬くん。いつものもらえる?」
クロックマダムの説明を始めた香澄さんをうるさそうに一蹴すると、菅井さんは俺を見て綺麗な笑顔を浮かべた。