ひとはだの効能
というわけで、俺たちは健全なお友達同士として清く正しいお付き合いをすることになった。
「それで、今日はどうしたの。仕事?」
たぶんまだ就業時間中だし、香澄さんが愛用しているキャメルのトートバッグからは、業務用の分厚いファイルやパンフレットが覗いている。かっちりしたパンツスーツも完全にオン仕様だ。
「えーっと、半分は仕事で半分はプライベート。はい、これ。遅くなってごめんね」
「えっ、何これ?」
香澄さんは隣のスツールに置いていた紙袋を取り上げると、俺に手渡した。
「本当はオープンの日に来たかったんだけど、引継ぎがなかなか終わんなくて時間取れなくて」
中には、造花でできた壁掛けタイプのフラワーアレンジメントが入っていた。モーブ系の花々と小粒のベリーのブーケに、間からひょっこりと顔を出したチョコレートコスモスがアクセントになっている。
「あ、いいねこれ。店の雰囲気にも合ってる」
「でしょ。これならクリスマスシーズンまで行けるんじゃないかと思って」
「さすが香澄さん、センスいい。大事にするよ、ありがとう」
お礼を言うと、香澄さんは嬉しそうに目を細めた。
「それで、今日はどうしたの。仕事?」
たぶんまだ就業時間中だし、香澄さんが愛用しているキャメルのトートバッグからは、業務用の分厚いファイルやパンフレットが覗いている。かっちりしたパンツスーツも完全にオン仕様だ。
「えーっと、半分は仕事で半分はプライベート。はい、これ。遅くなってごめんね」
「えっ、何これ?」
香澄さんは隣のスツールに置いていた紙袋を取り上げると、俺に手渡した。
「本当はオープンの日に来たかったんだけど、引継ぎがなかなか終わんなくて時間取れなくて」
中には、造花でできた壁掛けタイプのフラワーアレンジメントが入っていた。モーブ系の花々と小粒のベリーのブーケに、間からひょっこりと顔を出したチョコレートコスモスがアクセントになっている。
「あ、いいねこれ。店の雰囲気にも合ってる」
「でしょ。これならクリスマスシーズンまで行けるんじゃないかと思って」
「さすが香澄さん、センスいい。大事にするよ、ありがとう」
お礼を言うと、香澄さんは嬉しそうに目を細めた。