ひとはだの効能
まただ。どうして俺は、『友達』だなんて言葉を使ってこの人を繋ぎ止めたのだろう。
明日も早いのに、夜に二人で出かけることも。まだ誰も入れたことのない自宅に、彼女を迎え入れたことも。
……衝動に任せたキスも。
香澄さんは全部、友情の延長線上にあるものだと思ってる。
「俺は男なんだから、利用するだけすればいいんだよ」
「遊馬くんは優しすぎるよ。もっと自分のこと大事にしたほうがいい」
「……それって男のセリフじゃね?」
ムッとして言い返した俺に、香澄さんは我慢できなかったのか吹き出した。
ぬるくなってしまったコロナに、もう一度手を伸ばす。時計の針は、0時まであと少しのところまで来ていた。
「香澄さん、時間」
「……うん」
汗を掻いた瓶を手渡し、乾杯に備える。再会した夜からちっとも進展していなくても、誕生日に変わる瞬間を一緒に過ごせるなら、今の関係も悪くない。
「誕生日おめでとう」
日付が変わった瞬間、愛しさは押し込めて、友愛を込めたキスを彼女の額に落とした。
明日も早いのに、夜に二人で出かけることも。まだ誰も入れたことのない自宅に、彼女を迎え入れたことも。
……衝動に任せたキスも。
香澄さんは全部、友情の延長線上にあるものだと思ってる。
「俺は男なんだから、利用するだけすればいいんだよ」
「遊馬くんは優しすぎるよ。もっと自分のこと大事にしたほうがいい」
「……それって男のセリフじゃね?」
ムッとして言い返した俺に、香澄さんは我慢できなかったのか吹き出した。
ぬるくなってしまったコロナに、もう一度手を伸ばす。時計の針は、0時まであと少しのところまで来ていた。
「香澄さん、時間」
「……うん」
汗を掻いた瓶を手渡し、乾杯に備える。再会した夜からちっとも進展していなくても、誕生日に変わる瞬間を一緒に過ごせるなら、今の関係も悪くない。
「誕生日おめでとう」
日付が変わった瞬間、愛しさは押し込めて、友愛を込めたキスを彼女の額に落とした。