夢から醒めた夢
そう思っても、慎吾くんは変わらない。
平然と当たり前のようにしている。
外でも家でも、ベタベタするのは変わらない。
それも、誰の前でも同じ。
「好きって気持ちが溢れているだけ」
人前でベタベタする理由を聞くと、そう答えられた。
バカップル認定されるよ?
でも、それも本望らしい。
「俺だって、こんなになるとは思っていなかったよ。1人の女性をここまで深く愛するなんて」
ベッドの上で、一通り私の体を堪能したあとでそんなことを言う。
「姉貴にも友達にも気持ち悪いって言われるけど、必ず変わったとも言われる。やっぱり、愛梨だったからだよ」
「んー?よく意味が分からないけどね」
「愛梨が愛梨のままだったから。それに、俺がイケメンだからって騒がなかったし。最初から興味なかったでしょ?」
「イケメンだろうが、興味はなかったよ。彼氏欲しかった訳でもないし」
「何で、合コンに来た?」