夢から醒めた夢



「え?ちょっと、なに?」



かと思えば、手を止めて覆い被さって抱き締めてくる。



「こうしてるのも気持ちいいなと思って」

「まぁ、確かに……」



人肌に触れているのは気持ちがいい。

それは、否定しない。

それが、好きな人なら尚更。

でも、彼の行動は読めない。

気持ちを高ぶらせといて、急に落ちていく。

毎回のことなんだけど。



「ちょっと……そろそろ重い」



ちょっとずつ、体重を預けてきている。

いつか潰れそうなんだけど。



「じゃあ、愛梨が上になって」

「えっ?それは、ちょっと……」



じゃあの意味が分からないんだけど。

それに、何度もやることやってはいるけど、私が慎吾くんの上に乗ることはない。

だから、恥ずかしいんだけど。




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