夢から醒めた夢
ひとしきり堪能したら、もう朝になっていた。
それでも、不思議と眠くはない。
「結婚、します」
「……え?逆プロポーズ?」
「イヤイヤ、付き合う時にプロポーズされているから。その返事だよ」
「指輪も何もないけどな。
どっか予約して、プロポーズやり直そうか?」
驚きから真面目な表情で言われる。
その言葉に、つい笑ってしまう。
「イヤ、そんなの望んでいないから。慎吾くんの隣にいれるだけで嬉しいんだから」
にっこり笑ってそう言うと、まだ寝転んでいる私を抱き寄せる。
「何、可愛いこと言ってんの?また襲うよ?」
「ちょっと、真剣な話しっ」
「可愛いこと言う愛梨が悪い」
そして、また朝から溺れていってしまった。
何が、彼のツボに入るのか分からない。
私も抗うことは出来ないんだけど。