夢から醒めた夢



どんな状況であろうと、気持ちがなければ意味はないのだから。

そう思っていると、急に私を抱きしめる。



「慎吾くん?」

「やっぱり、愛梨を好きになって良かった」



しみじみとそんなこと言わないで。

それは、お互い様なんだから。



「私だって良かったよ。慎吾くんが思う以上に、私だって慎吾くんが好きなんだから」



だから、私も負けじと言うと、慎吾くんの耳が真っ赤になっている。

それを見て、少しだけ勝った、なんて思う。

いつも、私が赤くなるばかりだから。



「……んっ」



だけど、結局慎吾くんには敵わない。

照れ隠しなのか、すぐに私の口を彼のそれで塞がれる。

そして、巧みに翻弄するんだ。




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